商品開発担当者
インタヴュー

お客様から選ばれる
存在を目指して
唯一無二の魅力の創造を。

鈴木 早苗・美馬 志保

加工食品企画課

全国主要百貨店を中心に140以上の直営店を構え、ハム・ソーセージや食肉・食肉加工品・惣菜・サラダなどの販売を手掛ける伊藤ハムフードソリューション。なかでも、近年、美や健康に敏感な女性を中心に広がりをみせるサラダブームを背景に、伊藤ハムのこだわりの肉、フレッシュな野菜を使ったハム・惣菜店『Meat & Vegitables ITO(以下ITO)』が注目を集めています。今や“料理の付け合わせ”から“メインディッシュ”へと進化しつつあるサラダ。『ITO』では時代のニーズや消費者志向を的確に捉え、より魅力的な食のご提案を行っています。

ミート&ベジタブルを
テーマに多彩な商品を展開

『ITO』の魅力は、なんといっても伊藤ハムが作り出す高品質な食肉加工品やローストビーフをふんだんに使った多彩な品揃えです。加工食品企画課ではそうした肉の加工品の魅力を伝えるとともに、新たな可能性を追求。お客様が求めるメニューはもちろんのこと、今までにない食べ方をご提案し、高い評価を得ています。

そのひとつが、『ITO』の人気メニューである「ローストビーフステーキとマッシュポテト」。ローストビーフといえば薄切りが一般的です。
しかし、『ITO』のローストビーフは赤身でありながら程よい霜降りが入った希少部位の「トモサンカク」を使い、食べやすく柔らか。そこで、贅沢に厚切りしてその美味しさを存分に味わってもらいたいという想いからこの商品のアイデアが生まれました。また、レストランでステーキやハンバーグの付け合わせに使われるポテトに着想を得てマッシュポテトをトッピング。メインディッシュになるミート惣菜として、大ヒット商品となりました。そのほか、コクと深みが持ち味の熟成ウィンナー「The GRANDアルトバイエルン」を使った風味豊かなジャーマンポテトなど、伊藤ハムグループならではの商品力が、『ITO』のオリジナリティと強みを生み出しています。

美味しさの理由は
長年培った匠の技にあり

『ITO』の美味しさの理由は、多彩なミート食材だけではありません。伊藤ハムが総合食品メーカーとして長年培った技が、一般的な惣菜と一線を画する上質な美味しさを実現しています。

たとえばローストビーフなら、肉の表面を香ばしく焼き上げた後、真空パックしてから調理加熱する「真空調理製法」で肉の風味と旨味を閉じ込め、柔らかく、ジューシーに仕上げています。それらミート食材の美味しさを最大限に引き出す野菜とのベストなコンビネーションを考えるのが、私たち商品開発チームの最大のテーマ。味はもちろん栄養バランスや食卓を彩る色彩にもこだわって、お客様のより高い満足を追求しています。

「新鮮さ」と
「安全・安心」へのこだわり

商品開発において、もうひとつの重要なテーマが「お客様に安心して美味しく召し上がっていただく」ということ。そのために、『ITO』では食材選びはもちろん、その調理方法に至るまで徹底的に安全管理を行っています。

伊藤ハムで製造・管理される安心なミート食材を使うだけでなく、野菜や魚介などの食材においても、一つひとつ厳密に審査を実施。自信を持ってお届けできるものだけを厳選しています。お客様に新鮮な美味しさをお届けしているのも特徴のひとつ。調理においても、正しい調理法を徹底指導するとともに常にチェックし記録することで安心・安全を実現するほか、世の中の動きをみながら安全における問題や課題が発生した場合は迅速に対応。万全な体制に満足せず、高いレベルでの品質管理を追求していることも、『ITO』の特徴と言えるでしょう。

お客様の心をとらえる
“活力”のある商品づくり、
店づくりを

サラダブームを背景に、百貨店においてもさまざまな惣菜店舗が出現しています。そのなかで『ITO』という名前の認知度はまだまだ浸透していないものの、商品を気に入りファンになってくださるお客様が確実に増えています。

とくに、人気商品のローストビーフはクリスマスやイベントなどのハレの日にお買い求めになる方が多く、「ロースビーフを買うならあの店へ」という確かなポジションを確立。そうした魅力あふれる商品をさらに増やしていけるよう、新たな発想やアイデアを取り入れた企画開発を実施しています。より良い食べ方のご提案もそのひとつ。ドレッシングを和えて販売するのではなく別に添付してお渡しし、食べる瞬間にベストなコンディションでお召し上がりいただくなど、これまでのスタイルにとらわれないご提案も。また、対面販売の良さを生かし、「和風のサラダが欲しい」などお客様の声を反映した商品づくりや、健康をつくる注目のパワーフードを取り入れた商品づくりも積極的に行っていく予定です。

『ITO』が目指すのは、お客様の心をとらえる“活力”のある商品づくりや店づくり。多くの店舗が並ぶ百貨店のなかで“選ばれる存在”であるよう、素材選びをはじめレシピや調理法、盛りつけ、ディスプレイに至るまで、さまざまな魅力を創出していきます。